【ネタバレ注意】ガラスの仮面第1巻その①【お前みたいな子はろくな人生歩みやしないよ!】

      2016/02/06

Pocket

ガラスの仮面・第1巻「千の仮面を持つ少女」

記念すべきガラスの仮面の第一章は、主人公北島マヤが学校から帰宅するシーンから始まる。

「平凡で決して美少女ではなく、成績も良くなく、
父親はなく母親は小さな中華料理店のしがないすみこみ店員

マヤ本人だけでなく、母親のことも、親子が世話になっている中華料理店のことまで軽くdisられた模様。

1コマ目「横浜」
2コマ目「中華街」
3コマ目「裏通り」

とんでもない三段オチで、マヤ親子が裕福でないことがわかる。
学校から帰ってくるなり、母親にボロカスに怒られ、出前配達を頼まれ、男性店員のいる店内で制服から着替えるという恥ずかし目。
ところが出前の行き先が映画館だとわかると喜んで出て行くマヤ。

映画館への出前を終えると、そわそわしているだけで、何のためらいもなくスクリーンで映画を見るマヤ。
「出前の途中」という以前に、無銭映画鑑賞の常習犯。
しかも「伊豆の踊り子」て。
中学生が見たがる映画にしては渋すぎる。

そしてここで黒い服を着た女性初登場。

マヤ「あの人また来てる・・・何者だろ?」

いやいや、また来てるのはお前やろ。
しかも出前の途中で無料で。
岡持持ったまま映画みとるやつの方が、よっぽど何者か気になるわ。

案の定店に戻るとボロカスに怒られる。
怒られてる途中にも隣の部屋の時代劇(またしてもシブいチョイス)を覗き見してさらに怒られる。

たしかにおったわ〜怒られる最中に怒られるようなことして、怒りの炎に油を注ぐやつ。
マヤはそんなどんくさいやつである。

次のシーンでも、シャツのボタン付けで指を針で突いてしまう。
その母親の台詞がえぐい。

「つらはよくないし、何のとりえもない」
「死んだ親父に似たのかね」
「我が子ながら愛想が尽きるよ」

こんなん言われたらそら映画や芝居で現実逃避するわ。
ぐれへんかっただけでも称賛に値する。
そして死んだ親父は何も取り柄がなかったのか?
死んだ親父については果たしてこの先語られるのか?

マヤはドラマや映画が好きだが、バラエティーには興味無し。
中華料理店のオーナーの娘・杉子の部屋を覗き見しようとするも、障子を閉められてしまう。
テレビの続き見たさに、残された最後の手は一つ。

「ひと屋根むこうの万毛荘2階13号室」

雪の降る屋根をつたい、十数メートル先の部屋のテレビを覗き見する始末。
建物名・部屋番号まで熟知しているとは、かなりの常習犯で確信犯。

屋根のマヤに気づく13号室の住人は暖かくマヤを部屋に迎え入れ、ケーキまでごちそうしてくれる。
テレビ番組は「水戸黄門」風の時代劇。命張って観るには重ね重ね渋すぎるチョイス。

いつものように出前に出たマヤは、映画館の前を通る。

「ちょっとだけよ」

と加藤茶みたいなことをいいながら映画館に入るマヤ。
出前の途中で映画館に入り、無銭鑑賞し、ラーメンと餃子をこぼしてしまう。
もはやなにがしかの病気だ。

当然、店に戻ると母親は激怒。
効果音から察するに最低でも4発はしばかれている。
そら怒られるに決まっとるが、またしても母親はえぐい。

「お前みたいな子はろくな人生歩みやしないよ!」

天然・無能・貧乏・虐待という四重苦を背負った少女マヤの心の叫び。

「ぶきっちょでみっともないあたしなんかじゃなくて、
 画面の中の女主人公みたいな気持ちになっちゃうの」

常に否定され、虐げられ育ち、自分を肯定できない少女。
そら現実逃避もしたくなるわ。
でも水戸黄門の主人公は女性ではなくてじいさんだと思う。

あくる日、公園で子供たちを相手に、映画の内容を実演してみせるマヤ。
仕事をほっぽり出し、母親に虐待され、そこまで体を張ってみた映画の内容を惜しげもなく披露。
恐ろしいほどのサービス精神だが、同世代の友人はおらんのか!?

ショータイムを木陰から見つめる黒服の女性。
マヤの鬼気迫る演技に、黒服女性の顔面に星が走る。

「あ、あなた・・・あなた名前は?」
「さがしていたのよ・・・あなたのような人を長いあいだ・・・」
「そうよあなたよ・・・あなたならやれる・・・あなたなら」

わずか2コマで「あなた」を六連発もする黒服女性の右顔面は醜くただれていた。
驚いて逃げるマヤ。

「千の仮面を持つ少女・・・見つけたついに・・・わたしの宝」

惜しみない賛辞を寄せる黒服女性に対するマヤの感想。

「なんだろあれ・・・変な人」

アレ呼ばわりされる変質者扱い。

しかしこの出会いがマヤの人生を大きく変えることになる。

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第1巻・千の仮面を持つ少女