【ネタバレ注意】ガラスの仮面第1巻その④【ふん!どうせそうなこったろうと思ったよ】

      2016/07/31

Pocket

明くる日、マヤの通う中学校の学校祭で
クラスの出し物で演劇をやることに。

演目は「国一番の花嫁」

「国一番の花嫁」ガラスの仮面・劇中作品データ

クラスみんなの希望とのことだが
うーん、この、つまらなそう。

配役は自薦他薦で決めることに。

「松永君がいいと思います」
「和田君なんか死刑執行人にぴったり」
「国王役ならおれ出てもいいぞ!」

中学生にして死刑執行人にぴったりの風格を備える和田君・・・

そしてクラスメイトの鈴木さんがマヤを推薦。

「マヤちゃん映画やTVの俳優のものまねなんか結構うまいの」
「きっとうまくやれると思います」

学校でも独演会を披露していた模様。
配役は後日発表されることに。

家に帰ると早速母親に劇に出演することを報告。
母親のめずらしく嬉しそうな顔。

「芝居をやれるんだわ。椿姫と同じことを・・・」

同じ芝居に違いはないが、飛躍し過ぎ。

翌日、配役が発表される。
意義なしで、死刑執行人に選出された和田君。
そしてマヤは、ビビの役に選ばれた。

「ブスで笑われ者でおばかさんのいわば道化役。」
「みっともない役ねえ。マヤちゃんかわいそうに。」

めちゃめちゃおいしいやん。

しかし、先生がマヤをビビ役にしたのは、
マヤの家が貧しいからだと深読みし落ち込む。

そんなマヤに声をかけるのは
毎度おなじみ黒服の月影さん。
いつもながらタイミングよく付きまとう。

「みっともない役だからきっとお母さんがっかりすると思って。」

マヤから数十ページはある台本を受取り、
わずか三コマで速読し、
心動かし、目を見開く月影。

「むずかしい役だわ。この劇の中で一番むずかしい」

中学生の台本を読んで手が震えとる。
そして素人中学生相手に演技論をぶちまけた。

「役のよしあしは問題ではない」
「一歩舞台の上に立てば、そこからはもう自分は自分ではない」
「あなたならできるわ」

全く正論ではあるが、素人の学園祭に出す注文ではない。
最終的には「マヤ」と呼び捨てにし、かっこよく去って行った。

「何者だろう・・・不思議な人」

その感想はことごとく正しい。

家に帰ると母親は、がっかりを通りこしていつもの暴言集。

「ふん!どうせそうなこったろうと思ったよ」
「おまえにまわってくる役ってのはその程度だよ」
「まったくいいみせもんだよ」
「わたしの娘がまともなことできるはずないじゃないか・・・」

最後は号泣し、自分を責める母親。
もはや病的としか言いようがない。

しかしマヤはそんな母親の暴言よりも
月影おばさんの演技論が気になって眠れない。

「素顔をかくし、仮面をかぶる」

夜中に台本を取り出し、本読みに入るマヤ。
時間がすぎ、空が白み、そして朝が来るまで台本を読み続ける。

最初はちゃんと台詞を読んでいるようだが、
最後の方はブツブツ・・・・・

朝日に照らされた病的な娘の姿に驚く病的な母親の構図。

そしてナレーション?

「北島マヤ13歳
 父親はなく
 母はしがない中華料理店の住込店員」

何回言うねん。
どうしても片親と、万福軒のブラック企業ぶりをアピールする。

そしてマヤの芝居への情熱が初めて目覚めたという
とても感動的なシーンなのだが、
とてもこわい。

つづく。

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第1巻・千の仮面を持つ少女