【ネタバレ注意】ガラスの仮面第2巻その⑥【これから・・・ベスの一日がはじまる。】

      2016/07/31

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劇団つきかげの発表会を控え、若草物語の稽古に熱が入る。
ジョー役の青木麗、メグ役の沢渡美奈などの経験者は芸達者。

そんな中ほぼ未経験、Cクラスのマヤは苦戦中。
演技の裏付けができていないマヤは
演出の田代先生の標的に。
個別でダメだしとやり直しを繰り返し、
稽古は先に進まない。

ベスの気持ちや人柄をつかむ前に
演技経験の少ないマヤは演技をすることでいっぱいいっぱいなのだ。

「恐ろしいほど底知れない何かを持っているのに・・・」
麗の冷静かつ的確な解説。

ベス役を密かに狙う野心家・水無月さやかは
しれっと代役を買って出て評価を高めるという行動に。
田代先生も周囲もさやかの演技力を評価し、
ついにマヤのベス役降板を月影先生に進言する始末。

月影先生はマヤを呼び出した。
一週間特別訓練を行い、
その期間でベス役を完全に掴むことができればOK。
一週間後にテストを行うとのこと。
マヤに選択権はない。
そしてその特別訓練とは!?

「ベス役の衣装を着けて一週間ベスとして生活する。」
「朝起きてから夜ベッドに入るまで、ベスとして歩き、しゃべる。」
「無論、学校にも行ってはならない。」

鬼の劇団つきかげ。
学校に行かないことに関しては「無論」
義務教育を排除してでも役を掴むことに集中させるという・・・

一方劇団つきかげの発表会は、
劇団オンディーヌでも噂になっていた。
以前稽古場に乱入したマヤは有名人。
そしてそのマヤがベス役をやるときいて誹謗中傷の劇団員たち。
彼らをたしなめるイケメン・桜小路優と
マヤの演技が気になって仕方がない姫川亜弓。

マヤの特訓が始まった。
学校に向かう寄宿生たちを不安げに見送る。

「これから・・・ベスの一日がはじまる。」

ベスはどのように過ごしていたのか、想像するマヤ。
編み物、子猫の世話、掃除洗濯、家事の手伝い、
とりあえずベスの一日を再現してみる。

編み物から掃除洗濯、食器洗い、
挙げ句の果てに源造さんに捨て猫情報を求める始末。

さすがは我らが便利屋・源造さんは
三丁目のタバコ屋が「子猫あげます」のビラを貼っていることを把握。

運転手・執事・食事係・子猫の手配までこなす源造さん。
劇団つきかげに住込で働いているようだし、
妻子もいない様子。
彼もまた月影千草の野望の犠牲者なのだろうか。

他のメンバーが学校から戻り稽古を始めるが
マヤは子猫と遊んでばかりいる。
特に芝居の稽古をすることもなく
猫と遊び、編み物をし、掃除に洗濯皿洗い。

ヤの心は落ち着き、
演技にとらわれていた自分に気づき、
ベスの心を気持ちを掴んでいくのだった。

そんな姿を他の劇団員は笑い、
麗や美奈、泰子は心配し、
そしてライバルのさやかは恐れていた。
恐れつつもベス役への野望を燃やし、
深夜に自主練をおっぱじめる。

ベス役のテスト目前。
マヤは相変わらず猫と遊び編み物ばかり。
劇団員たちは笑い馬鹿にし、
さやかの心には不安が広がる。
そして麗はマヤの様子が変わったのに気づいていた。

「いったいあの子はやる気があるんですかな?
 毎日毎日役づくりの勉強もせず編み物と猫の相手ばかり」

演出の田代先生はベス役のテストでマヤを降板させ、
さやかをベス役にあてる気満々だ。

「でもベスの毎日もそうだったのですよ、田代先生。
 明日適役テストで、あの子がどんな演技を見せるか
 楽しみだとは思いません?
 オーホホホ」

義務教育を放棄させ、半ば監禁し、完全に楽しむという悪魔の所業。
その高笑いには田代先生もただただ唸るしかなかった。

そしていよいよテストの日を迎える。

つづく

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第2巻・炎の階段