【ネタバレ注意】ガラスの仮面第6巻その①【好きなものだけでも一生懸命やりたいの】

      2016/09/24

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主人公のクラスメイト役のオーディションに落選したマヤだったが
スタッフに呼び止められた。
小さな役のお誘いだ。

二つ返事で引き受けるマヤは大喜び。
早速スタッフと顔合わせ。
マヤの役は「患者C」
片足が不自由な役で、
登場シーンは2シーン、台詞は一言。

「どんな小さな役でも明日への第一歩。
 いつか大きな役をやる為のレッスン。」

初出演にも関わらず、レッスンと位置づけるあたり大物である。

早速教会で左足が不自由な演技の稽古。
そしてその姿を見守る月影先生。

「やりなさいマヤ・・・
 自分の納得行くまで・・・
 自分で考えて苦しみ抜いてこそ
 新しい役が生まれる・・・・」

マヤの演技への取り組みを陰ながら応援している・・・
という感動的なシーンなのだが
ここで敢えてつっこませてくれ!

何かの物陰から隠れてみていたと思ったら、
わずか2コマの間に階段中腹に瞬間移動。
そしてマヤに強烈な足払いを見舞い、

「マヤ!マヒした足で体重を支えられますか!」

もうむちゃくちゃやん。
暴力を伴う指導は毎度のことながら、

「自分で考え苦しみ・・・・」

と言っていたその舌の根も乾かぬうちに、
足払いをかけて早速演技のヒントを与えるという、

月影先生の主義や言動には一貫性がない。
それとも見ていられないほどマヤの演技の方向性が間違っていたのか。

そして強烈な足払いで危うく転落しかけながらも、
階段を下りて行く先生を見つめながら
自分の演技の未熟さを悟り、

「先生はそれを教える為に・・・」

相変わらず月影先生の暴力は肯定的に受け取られる。

そしていよいよ映画の稽古の日がやってきた。
映画の稽古?というのもよくわからんが、
映画初主演のアイドルの為にリハーサルと言ったところか。

「白い青春譜」ガラスの仮面・劇中作品データ

案の定、田淵エミちゃんの演技はひどいものであり、
スタッフからも失笑を買う始末。

そしてそのスタジオがざわめき空気が一変する。

スタジオの片隅でマヤは自らの左足を縛り、
片足で歩行していた。
片足の演技に迷いがあるため、
自ら片足を封じたのだった。

スタッフ・出演者一同驚きを通り越してドン引き。

そしてリハーサルスタート。

手すりにもたれ、歩きながらも転ぶマヤ。
驚く一同。思わずスタッフが駆け寄る。

「台本には途中で転ぶって書いてあったので
 そうしたんですけど・・・・」

マヤの迫真の演技の勝利。

こうしてマヤはその演技力とひたむきな姿勢で
他の出演者を圧倒し、主役までも不安にさせるのだった。

後日。
またしても稽古の日だ。
多忙なアイドル・田淵エミちゃんは遅れてスタジオに登場。
多忙にも関わらず稽古日程を確保しなければならないあたり、
その大根ぷりが伺える。

そして彼女が見たのは、
相変わらず片足を封印し、階段を上り下りするマヤの姿。
開始二時間前からひたすら階段を上下していたのだ。

「二時間!?馬鹿じゃないのあの子!
 たかが通行人じゃない!」

登場2シーン、台詞一言の役に命をかけるマヤの気合いは
アイドルには理解のできないものであった。

そしてアイドルは芝居も理解しておらず、
病人の役にも関わらず元気があり過ぎて監督にダメだしされ、
挙げ句の果てには私は病人じゃないと開き直り、
マネージャーに泣きつく始末。

マヤは引き続き片足演技の稽古。
片足が使えないその辛さから、
役の心がようやく掴めて来た実感を得ていた。

「ねえ君、通行人程度の役なのにどうしてそこまでやるの?」

見かねた周囲の質問

「だって・・・あたしお芝居好きだから・・・
 他に何も取り柄がないし・・・
 好きなものだけでも一生懸命やりたいの」

小さい頃から何も取り柄がないと蔑まれてきたマヤにとって
芝居は唯一の生き甲斐でもあるのだ。
そんな気持ちもアイドルは理解できない模様。

引き続き階段を歩き続けるマヤ。

「ねえあの子どこかで見た気がしない?」
「あの子何者かしら?」

マヤの半端ない演技への情熱は
次第に彼女の存在感を大きくして行くのだった。

つづく。

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第6巻・あした草(2)