【ネタバレ注意】ガラスの仮面第6巻その⑥【謝らなければならないことがあるんだ】

      2016/09/24

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劇団つきかげが潰れた後も月影先生について来た。
それが重荷になっているとロリコン野郎に言われ、
その一言がマヤの心に深く突き刺さっていた。

「なにかいいオーディションでもないかしら?」

先生の重荷にならない→金を稼ぐ→演劇でギャラを貰う→オーディションを探す。
という中学生マヤならではの発想。

そこで見た情報誌に掲載されていたのは意外なものだった。

亜弓さんのブラックデビル化。
紅天女を目指すためどんな役でもこなす実力を養うべく、
美女と野獣の三枚目の端役に志願したのだった。
その亜弓さんの心意気に驚いたのか、
それとも亜弓さんのいでたちにドン引きしているのかわからん1コマである。

そして次回作は王子とこじきの、二役を演じるのだという。

劇団オンディーヌでは早速王子とこじきの稽古が始まろうとしていた。
しかし稽古に遅れたこともない亜弓の姿がない。
メンバーが心配して楽屋を覗くと、
自らの髪の毛を無造作に斬る亜弓。
服や顔には靴墨を塗り、こじき役のスタイルだ。

「いつでもどんな役でもわたしは
 全身全霊をかけて舞台に立ちたいの。
 こじき王子になりきる。それが私の役目。」

だったら家でやってくるように。
そして今回の舞台は王子役とこじき役の二役のはず。
いきなり王子役ではなくこじき役になりきってしまい。
本当に台本を読んでいるのかどうか疑わしい。

稽古では早速フルスロットル。
共演者の豪快な横蹴りを食らって痣だらけに。
それでも納得がいかず、同じシーンのやり直しを志願。
そして蹴られまくる。

「亜弓さん一応上手くできてたじゃない」

心配した仲間達。

「一応なんて私は嫌よ。
 私はトム役として完璧でありたいのよ!」

亜弓さんの演技に賭けるプロ意識は仲間すら遠ざけてしまう。

一方劇団つきかげ。
病床の月影先生を囲むマヤ達と医者。

「相当身体が弱っている。すぐ入院させなさい。」

精密検査をして場合によっては手術もということなのだそうだ。
ちゅうかあれほど死にかけているのに精密検査してなかったんか。

「それで入院費はどれくらいですか」

「詳しいことはわからんが50万くらいはかかるだろう。」

「50万!?」

日々の生活にも事欠く中、50万もの大金はつきかげにはない。
しかしあれほど死にかけてるのに50万で足りるのだろうかという疑問も拭えない。

途方に暮れるマヤ達の前を、古紙回収車が通った。
トラックの荷台でメガホンを片手に宣伝しているのは
かつて劇団つきかげにいた「あの二人」だった。

「実は俺たち、君達にどうしても謝らなければならないことがあるんだ・・・」

全日本演劇コンクールでオンディーヌの小野寺氏にそそのかされ、
舞台道具を破壊し、トラックを故障させ足止めしたことを心の底から謝罪。
そして結果として小野寺にはだまされ、
劇団つきかげを潰す様しむけたのは小野寺と大都芸能の速水真澄であることを告白。

そして都合良く懺悔が行われた後、
都合良く月影先生のお見舞いに現れた速水真澄。
当然マヤ激怒。

「全国大会の邪魔をして、劇団つきかげを潰すようにしむけたのが
 あなた達だってことはわかってるんだから!」

見舞いのリンゴやらブドウやらを投げつけられ、
顔面に花が当たり流血の沙汰に。

「あんたなんかが来たら先生の病気はますます重くなるわ!
 入院して手術しなきゃならなかもしれないのに!」

怒りに任せて先生の病状まで都合良く吐露してしまうマヤ。
そこに都合良くいつもの医者がお帰りに。
すごすごと退散する真澄は医者を駅まで送り。
都合良く月影先生の病状を聞き出すことに成功。

そして明くる日。
マヤが買物から戻ると自宅の前には救急車と野次馬。
なんでも月影先生がT大病院に入院する手はずがついたとか。
しかも入院費の心配はないという。

そして紫のバラと手紙。

「やっとあなたの居場所を突き止めてみたら
 先生が大変なご病気とか。
 さしでがましいとは思いましたが
 私の好意を受け取ってください。
 一日も早くあなたの舞台姿が見られる様待っています。」

へたりこむマヤ。

「一体誰だろう?きっとお金持ちなんだわ。
 やらなきゃ。やるんだお芝居を!」

待ってくれているファンの為にも演劇への想いを熱くするマヤ。

いろいろ気になる。
ファンが居場所を突き止めたことに違和感を抱いてほしい。
そして入院費とはいえ大金をすんなり受け取らないでほしい。
そして先生の病状をさておかないでほしい。

月影先生はその後、入院費がどのようにして捻出されたのか気にならなかったんか。
そしてその入院費をマヤのファンが出したことをしってどう思ったのか。
その辺りは都合よく描写されておらず不明である。

つづく。

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第6巻・あした草(2)