【ネタバレ注意】ガラスの仮面第6巻その⑦【紅天女は今のあたしでは無理】

      2016/09/24

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月影先生の入院費用を出してくれたのは
紫のバラの人=速水真澄=ロリコンだった。

そうとも知らず、まだ見ぬファンの期待に答えるべく
一日も早く芝居がしたいマヤ。

商業演劇の劇場まわりを始めた。

つきかげのメンバーとではなく、
中学生の身ながらいきなりプロの世界に
飛び込み営業をかけるという恐ろしい発想。

もちろんそうそう甘くはない。

「商業演劇は学芸会ではない」
「役者には不自由していない」
「まずうちの劇団に応募してもらってみっちりと稽古して」

最後に訪れた栄進座では演出家に会うことが出来たものの

「無名のくせにずうずうしい。一体どこの劇団だね?」

「劇団つきかげです」

「それではなんだね?君は未来の紅天女かね?」

「いえ、あたしなんか・・・
 紅天女は今のあたしでは無理だって月影先生が・・・・」

「そりゃそうだろう」

嘲笑され、追い出されてしまった。

そこに現れたのが
栄進座を率いる演劇界の大御所
原田菊子先生。
目もちょっと逝ってるし、怖そうやし、
見るからにヤバそうな人である。

「最近の子供は」と呆れながらも原田先生
「今のあの子には紅天女は無理」という月影千草の評価を聞き、
まるで雷に打たれたかの様なリアクション。
かなりやばい人である。

そして芸に厳しい月影千草が、
己の人生そのものである紅天女に対していい加減なことを言うはずもない。
マヤがいずれ紅天女を演じることができる素材であるということを、
月影千草が見抜いているということなのだ。

「次にあの少女が来たら私の元へ通してちょうだい!
 わかったわね!」

顔の陰影のやたらと濃い原田先生は激怒&指令。
演出家もビビる始末。
月影先生といい原田先生といい、
演劇界の大御所はこんな人しかおらんのだろうか。

月影先生のタメを張る原田先生、
なかなか恐ろしいエピソードを連発してくれる。

子守役を演じる弟子の結城麻江を指導する原田菊子先生。
目立とうとする麻江に対し、

「目立つため?」
「こんな役?」

などと迫る。
月影先生の様な暴力はふるわないが、
顔面の圧迫感と揚げ足取り的な指導が怖い。

数日後、劇場関係者が「必死で」見つけて来たマヤと対面するシーンでは
顔は笑っているのに目が全く笑っていない。
昔は月影先生と芸を競ったこともあるとのことだが、
怖さも競っていると言える。

さっそく月影千草が見込んだ逸材のお手並み拝見。
椅子で喜怒哀楽を表現するというものだが、椅子がもはや凶器にすら見える。
圧迫面接以上の恐怖感。

そしてマヤの実力を評価し、
自分勝手な演技をする弟子の麻江を降板させ、
代役にマヤを抜擢しただった。

こうして見事飛び込みで商業演劇の出演を勝ち取ったマヤ。
しかしマヤの才能は同時に次なる敵を呼び寄せるのだった。

つづく

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第6巻・あした草(2)