【ネタバレ注意】ガラスの仮面第6巻その⑧【負けたくない・・・あの子にだけは・・・】
2016/09/24

飛び込み営業により、商業演劇の出演を勝ち取ったマヤ。
その無鉄砲な情熱に呆れるつきかげのメンバー。
つきかげのメンバーが描かれるのは久しぶりである。
そして春日泰子さん生存確認取れました。
若干痩せたように見えるのは、寮生活から下宿生活に変わったためか。
それとも月影先生にスカウトされて上京したにもかかわらず、
飼い殺し&戦力外通告的な扱いを受けているからなのか。
仲間からの励ましを受け、そして紫のバラの人への感謝を抱き、
栄進座「おんな河」の稽古に臨むマヤ。
早速演出家がマヤにストーリーの説明をするが、
その経験値の少なさと、浮世離れした人格に早速不安になる。
「この子が紅天女候補だと・・・信じられん。」
稽古でもいきなりフルスロットル。
プロの徐々に慣らしていく的な雰囲気には馴染まず、
共演者の中からも懐疑の声が。
しかし劇中の方言を、「なんとなく」で初日からこなしてしまうマヤの才能に
演出家ならびに原田菊子先生は気づいていた。
「おもしろい子ね。
普通の役者にはない何かを持っている。
荒削りだけれども磨けば何が出てくるか
楽しみな子だわ・・・」
もう原田先生絶賛やん。
ちなみにこれは月影先生の「恐ろしい子!」と同義語である。
そして後日。
都合よく行われたパーティーに、都合よく原田先生が出席すると
そこには都合よく姫川歌子・亜弓母娘が出席。
近況の報告とともに、都合よく亜弓が
紅天女に野心を燃やしていることを聞いた原田先生。
そして都合よく、今度の舞台に北島マヤが出演すること。
そしてマヤが紅天女候補であろうことを亜弓に伝えてしまう。
「マヤ・・・あの子が紅天女候補・・・
いいえ負けたくないマヤ・・・
あの子にだけは・・・」
唯一ライバルと認めたマヤが、
自分が野心を燃やしている紅天女の候補となっていることを知ってしまうのだ。
そして都合よく現れた大都芸能の速水真澄。
マヤが紅天女候補であることを聞き恍惚となる。
「真澄さま・・・」
そら秘書の水城さんも唖然とするしかない。
今回の若社長は少女趣味を露呈するだけして去っていった。
そして自身が噂の中心にいるとも知らないマヤは相変わらずの全力稽古。
不器用ながらもその迫力に共演者もその存在感を認め始めているのだった。
つづく