【ネタバレ注意】ガラスの仮面第7巻その②【舞台あらし】

      2016/09/24

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「王子とこじき」ガラスの仮面・劇中作品データ

フジナガ製菓主催「王子とこじき」は大成功。
姫川亜弓の従来のイメージを覆す演技派としての評判は高まり、
劇場は連日親子連れで超満員。
秋には菜園が決定し、TV中継も決まったとのこと。
マスコミはこぞって姫川亜弓を賞賛している。

その状況を見たつきかげメンバーたちは口々に激怒。

「紅天女を目指しているのですって!冗談じゃないわ!」

中でも水無月さやかの怒り具合。
お前はまだ紅天女の望みがあると思っているのか。
そのあたり青木麗は大人である。

「月影先生は実力だけを認める人だ。」

あっという間にマヤに先を越され、差をつけられてしまった実感がこもっている。
そして春日泰子にいたっては状況説明のみ。
沢渡美奈はいないようである。
それぞれの劇団内での立場や月影先生との関係性を物語っている描写が秀逸。

そして麗、さやか、泰子が月影先生の病室に行くと
絶対安静にもかかわらず行方不明。
病院のロビーにてTV中継されている王子とこじきを見ていたのだった。

テレビの画面に喰入り、病気のためしんどそうながらも目は死んでいない。
ハアハアと肩で息をしながら亜弓の演技に魅了されているのだった。
前後の脈絡がなければハアハア言うてテレビ見とるただの変質者である。

そしてその演技を見てニヤリ
麗とさやかは青ざめた。

一方の栄進座。
マヤ演じるたずは日を重ねるごとに人気を増していた。
主役や個性的な脇役を食うほど観客の視線を集めていた。
劇団内でもマヤの存在感を恐れる声が出始め、
何よりも座長の原田菊子先生は厳しい表情で見ていた。

客席では和服を着た謎の紳士。

「いやなかなか興味ある少女だ
 わしのところでちょっと使ってみるのも
 おもしろいかもしれんて」

マヤの演技に興味を持ったようだ。
中途半端な方言がさらに怪しい。

舞台袖では演出の鈴本先生がエキサイトしている。

「原田先生、あの子なかなかやるじゃありませんか
 どうです、次の舞台でも使ってみましょうか?」

マヤがなかなかやるのは初日で実証済み。
どうもこの鈴本先生、あまり見る目がないらしい。
劇団内での不穏な空気を察することもできず、
稽古場では原田菊子先生の圧倒的な存在感により傀儡と成り果て、
この場においても原田先生の心配をよそに次の舞台の計画。

「いいえ・・・あの子はこの舞台で終わりにします・・・!」

「原田先生、なぜですか?
 あの子を推したのは先生じゃありませんか?」

やはり鈴本先生、よくわかっていない。
演出家として全体を見渡す能力が不足している。

「あの子は一歩使い方を間違えると大変なことになりますよ。
 特にこの栄進座ではね。」

「どういうことですか?原田先生」

「あの子には宿命があるんですよ。そう
 舞台あらしという・・・ね」

「舞台あらし⁉︎」

あまりよくわかっていない鈴本先生に事細かに説明してくれた原田先生。
しかしこの後も舞台あらしとは何かと問い詰める鈴本先生。
あんたええ加減にしろ。

そして舞台あらしとは何なのか。
それは原田先生の口から語られることなく、
マヤが体験するのであった。

つづく

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第7巻・舞台あらし(1)