【ネタバレ注意】ガラスの仮面第7巻その⑦【キャサリンになれる・・・】

      2016/09/24

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東洋劇場企画「嵐が丘」
主役キャサリンの少女時代役のテストに呼ばれたマヤ。

しかし先もって「嵐が丘」を読むといった下準備もなく、
舞台テストでは失態を演じ、
全くキャサリンの仮面をかぶることができなかった。

そして二日後の結果発表。

まったく自信のないマヤをよそに、
ヒースクリフ役の真島くんといちゃいちゃしてるやつと、
カリフラワーみたいな髪型のやつが火花を散らしていた。

しかし結果はマヤだった。

「理由を教えてください。あの人がキャサリンに選ばれた理由を教えてください!」

「しいていえばまあ・・・可能性だな・・・」

演出家も苦い顔をしていることから、
もはやテストの結果など無視した会長の鶴の一声による決定であることが推測される。
理由など後付けだ。
相手役の真島くんもなんとも言えない表情。

台本をもらったマヤ。
読み合わせで他の役者たちがいきなり全力でセリフを言い、
表情から、何から、もう出来上がっているのを見て、
キャサリンをなかなかつかめないでいることを自覚するのだった。

稽古場では主役キャサリン(大人時代)の夏江梨子さん。
目は白目をむき、口は半開き、背景には謎の植物。
そらこんなイってる芝居を初日から見せられたらマヤならずともビビるわ。

月影千草・原田菊子・夏江梨子と、
演劇界の大女優の大半は目がイってる。これはもはや定説である。

帰り道マヤは一人の少年と出会う。
彼の名はカズくん。

気難しくて泣き虫で同年代の子供たちからも敬遠されている様子。
しかも華麗な?ジャンピングスローで、
数10m先の子供の頭に石をぶつけるという、
類稀なる強肩と、精密なコントロールと、
恐るべき強暴性を持ち合わせている。

マヤとぶつかって転んだ際に流血、マヤが家まで送ることになったのだった。
そしてカズくんと遊ぶうちにキャサリンのヒントをつかんだのだった。

夜になり、カズくんの母親が帰ってきた。
帰ろうとするマヤ、しかしカズくん号泣。

「お姉ちゃん、帰っちゃやだ〜!!」

そのカズくんの気持ちとキャサリンの気持ちがシンクロし、
一人ぼっちで寂しくてわがままで激しいキャサリンの気持ちを見事掴んだのだった。

「キャサリンになれる・・・・」

しかしこのカズくん、二度と劇中には登場しない。
マヤの芸の肥やしになるだけなって、
孤独と協調性のなさから非行に走ってはいないか、
非常に心配なところである。

つづく

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第7巻・舞台あらし(1)