【ネタバレ注意】ガラスの仮面第7巻その⑧【僕はヒースクリフなんかじゃない!】

   

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「キャサリンになれる・・・」

見事キャサリンの仮面をかぶるきっかけをつかんだマヤ。
稽古場へ登場からそのオーラで共演者の度肝を抜く。

そして早速稽古開始。

ヒースクリフとキャサリンが初めて出会うシーン。
マヤの表情にドキッとなる真島良。

「なんだ今のあの顔つき・・・
思わずどきっとした・・・
舞台テストで見たあの子とまるで違う!別人だ・・・」

と全て説明してくれる。

ヒンドリーに虐げられるヒースクリフをかばうシーンでは、
本気でヒンドリーの髪を引っ張り止めようとするマヤ。
プロとしてはやってはいけない本気の暴力を振るう。

「僕を・・・
ヒースクリフをかばおうと
あんなにムキになって・・・」

徐々に自分とヒースクリフ、マヤとキャサリンの境界線が崩壊する。
マヤとキャサリン役を争った絵川由紀といても、
マヤを悪し様に言う由紀をたしなめる始末。

さてその頃、月影先生の入院先の病院。
病院の庭には台本を読むマヤと彼女を訪れた桜小路優。
病室では月影先生と速水真澄という構図。

「お見舞いをどうもありがとう。
あなたの度胸にも感心してよ。
よくここに顔を出せたものね。」

「入院なさったと聞いて心配だったものですから・・・」

「しらじらしい!
私の劇団を潰し、ここまで私を追い込んだ張本人が何を今更・・・」

速水真澄は劇団つきかげを潰した張本人であり、
それがきっかけで月影先生は手術と入院をする羽目になったのだが、
同時に月影先生の手術費用、入院費用を出してくれた張本人でもある。
往年の大女優もこの筋書きには全く気付いていない様子。
別の視点では恩人とも言える人間に
知らないこととはいえよくこんなこと言える度胸である。

話題は毎度おなじみの「紅天女上演権」について。
しかし速水真澄は窓の外のマヤと桜小路が気になる様子。
仕事の鬼のくせに、マヤが気になるという未熟っぷり。

一方外のマヤと桜小路優。
桜小路くんはマヤに会いたかっただけにもかかわらず、
マヤの芝居の稽古の相手をさせられ複雑。

そして桜小路はマヤの目に映るのは桜小路ではなく、
ヒースクリフであることに気づいてしまうのだった。

「僕はヒースクリフなんかじゃない!」

怒りと絶望で去っていく桜小路くん。
君も芝居と現実の境界線が崩壊してしまったのか。

桜小路くんの気持ちが理解できないマヤ。
去っていく桜小路くんを「なぜ?」と見送るのみ。

そして木陰から一部始終を見ていたのは若社長。
二人の別離を見届け余裕の一服。
月影先生の用事は早々に切り上げてきた模様である。

再び稽古場。
日を追うごとにマヤと共演者の芝居はヒートアップしていく。

ヒンドリーがキャサリンを止めようとするシーンでは、
ヒンドリーの腕に噛み付くという暴挙に。

「ヒースクリフ!!」

当然舞台は噛みつき禁止である。
騒然となる稽古場。
そして真島良。

「かつていろいろな女の子を好きになったし、
 いろいろな女の子と付き合ってきた・・・
 けれど・・・これほど激しく
 愛されたことがあっただろうか・・・」

完全に芝居と現実の区別がつかなくなってしまった模様。

マヤの芝居を見たものは、
マヤの演技の相手をしたものは、
現実と芝居の境界線が崩壊する。
これはもはや定説である。

つづく

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第7巻・舞台あらし(1)