【ネタバレ注意】ガラスの仮面第7巻その⑨【どうする、キャシーなら・・・!】

      2017/03/24

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いよいよ迎えた「嵐が丘」初日。
スタッフが楽屋にマヤを迎えに行くと

「どうしたんだろう・・この異様なまでの雰囲気。
 なんだかいつものあの子じゃない・・・」

と驚くのはもはや定番。
稽古場やら楽屋やら、芝居に入ったマヤのオーラはそれほどいつもと違うというのか。

「私は今、キャサリンの仮面をかぶる・・・・」

まだかぶってなかったんかい!

ブザーが鳴り、本番開演。
客席には劇団つきかげメンバーの
青木麗、水無月さやか、春日泰子が来ていた。
沢渡美奈はいない様子。
同じ劇団とはいえ、いつも一緒というわけではない。

「マヤはまだ出てこないの?」

本番中に小学生並みの感想を話す春日泰子。
本番中に桜小路優の姿を見つける水無月さやか。

そんなんやからお前らあかんねん。
序盤は静かに進行し、マヤの登場する3場が始まる直前に劇場にあらわれた速水真澄。
明らかにマヤ目当ての観劇である。

登場するなりその魅惑の表情で観客をひきつけるマヤ。

「あの表情マヤちゃんじゃない・・・
 寂しがり屋で内気で気弱な
 あのマヤちゃんの表情じゃない・・・」

どうやら桜小路くんも現実と芝居の境界線が崩壊した模様。
マヤの芝居の実力を知っていながら幻惑させてしまうとは
キャサリンの仮面、恐るべしである。

そして舞台袖ではもう一人、主演の夏江梨子さんが鬼の形相。
どうやらこちらはマヤのかぶる仮面の恐ろしさに気づいた様子。

「見てよ夏さんを!
 食い入るような目をして舞台を見ているわ。
 おーこわ!」

夏さんの表情を見かけた共演者のこのセリフだけで、
夏さんがあまり人望がないことがよくわかる。

舞台は佳境へ。
ヒースクリフとヒンドリーの格闘にキャサリンが割って入るシーン。

「いて・・・相変わらず本気だ」

マヤ演ずるキャサリンにドカドカなぐられるヒンドリー。

「こっちも本気だ・・・」

真島良演じるヒースクリフにも本気の右フックを食らうヒンドリー。
そんな彼もさすがに本番で力が入ったのか、
それとも稽古時からの恨みが積み重なったのか、
ヒースクリフを吹っ飛ばすと舞台装置を破壊し、
ヒースクリフは口を切り流血した。
戸惑う舞台。

「どうする、キャシーなら・・・」

舞台上のキャシーが出した答え、それは
衣装を引き裂き、ヒースクリフの口を拭うことだった。

驚いた人は観客、真島良、速水真澄、桜小路優、真島良の彼女?
ここから関係者たちの思想がおかしくなっていく。

マヤの芝居に触発されてヒースクリフの芝居もヒートアップ。
キャサリンの愛を真島良への愛だと勘違いし始める

そのリアリティある芝居が観客を引き付け、
桜小路優すら、演出でもなく、芝居でもなく、本気で真島良を好きなのではと錯覚。

主演の夏江梨子さんはもはや青ざめてしまい、荒れる舞台を予感させる。

そしてヒンドリー役の彼は、本気のキャシーとヒースクリフのサンドバック状態となっていくだけであった。

つづく

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第7巻・舞台あらし(1)