【ネタバレ注意】ガラスの仮面第8巻その⑦【嫌がってる場合じゃないだろ!】

   

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速水真澄が月影千草の病室を訪ねるともぬけの殻。
慌てる看護師さん。

「ベッドが冷たいわ。
 じゃあもう随分長い事・・・
 まだ散歩も禁止されているというのに!」

やはり禁止されている散歩どころか外出して芝居の演出をしにいっている月影先生は不穏患者。
そしてベッドの温度からさりげなく不在時間を推理する名探偵の看護師さん。

月影先生は稽古場の教会にいた。
驚く麗たち。

「だいぶ気分がよくなりましたからね。
 みんなの稽古も見たいし
 すぐにまた車で帰りますよ。
 さあ早く稽古をはじめて!」

入院患者の発言とは思えない内容である。
そしてスタンバイする一同。
ぎくしゃくと位置につくマヤを不穏に見つめる一同。

突然開く扉の音に振り返る月影先生。
するとそこに立っていたのは速水真澄と名探偵看護師さんだった。

「なんて事をするんです月影さん!
 また病気がぶり返しても知りませんよ!」

月影先生の病気は風邪か何かか?

「やはりここでしたか?
 帰りましょう月影先生。
 まだあなたに死なれては困る・・・」

やはり生死に関わる病気のようである。
この場面、速水真澄が来るのはわかるとして、看護師さんがいるのが不可解である。
行方不明の不穏患者を探さなければならない看護師さん
速水真澄が「思い当たる場所があります」といった感じで連れてきたのだろうか。
病院の外の古びた教会にまで外出するとは看護師さんの仕事は際限がない。

そして速水真澄の「死なれては困る」に反応したのか、
月影先生に走り寄る弟子たち。
当然マヤも駆け寄ろうとする。

しかし椅子ごと倒れてしまう。
そして立ち上がる事ができない。

「マヤ、どうしたの?」

「麗!一人で起き上がらせなさい!」

麗が気にかけるも月影先生激怒!
そして速水真澄が麗を突き飛ばし、マヤの腕をとった。

「やめて!真澄さん!
 その子を放っておいてやって!」

月影先生さらに大激怒。
しかしここぞとばかりに速水真澄はマヤの腕を引っ張る。
すると「バキッ!!」とありえない異音。

「なん・・・・!」
ロリコン若社長の感想。

「ううぅ・・・」
顔をしかめるマヤ。
マヤの腕からは多量の出血が。

「どうしたんだ服を脱いでみろ」
「いや!」
「嫌がってる場合じゃないだろ!」
「いやあ!」

ここだけ切り取るとおかしい。
いやここだけでなくてもおかしい。

なぜなら真澄は強引にマヤの服を剥ぎ取るからだ。

唖然となる一同。
マヤの体には竹竿が荒縄で締め付けられ、
その折れた箇所が突き刺さり流血していたのだ。

「一体何の真似ですか?
 月影先生・・・これは・・・?」

その前に中学生の服を剥ぎ取るあんたの行動が何の真似なのか。

「人形になりきるために体の動きを制限したのです。」

  • 以下詳細
  • 人間の体はちょっとしたことで動く
  • 人間なら押されても無意識に抵抗するが人間は違う
  • 人間には無数に関節があり、そのため体が柔らかい
  • しかし人形は違い、5つくらいしかない
  • 物体だからやわらかさもない
  • マヤに竹を巻きつけたのはその事を学んでもらうため

荒唐無稽ではあるが月影先生の指導と行動は理論的である。
理論的であるがゆえマヤもその指導を受け入れたのだろう。

それに引き換え今回の速水真澄の行動はまるで説明がつかない。

改めて読み返してみると、

  1. 速水真澄の出現がきっかけでマヤが椅子から倒れる
  2. 麗が助けに行こうとするも、一人で起きるよう月影先生に止められる
  3. 月影先生が止めたにも関わらず
  4. 麗を突き飛ばし
  5. 強引にマヤの手を引っ張る
  6. 結果竹が折れ、怪我。
  7. そして嫌がるマヤの服を脱がす
  8. 何の真似ですか?

速水真澄の出現、及び行動の結果自体は悪い方に転び、
麗は突き飛ばされ、マヤは怪我をし、辱めを受ける事となった。
威力業務妨害、傷害、わいせつ未遂といったところか。
ロリコン若社長の名を月影メンバーはおろか、一角獣のメンバーにまで知らしめてしまうのであった。

つづく

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第8巻・舞台あらし(2)