【ネタバレ注意】ガラスの仮面第9巻その⑤【初の共演というわけね。】

      2017/03/17

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母親を探している最中、
偶然にも大都プラザ劇場で雨宿りをし、
偶然にも役者の一人が怪我をしたことにより、
偶然にも代役として出演することになったマヤ。

楽屋に入り紹介されるとそこには姫川亜弓。
夢宴桜では「月代」という華族の令嬢役を演じており、
今回急遽代役となったマヤが演じる「千絵」とはいとこにあたる。

「いとこ・・・亜弓さんが・・・」

「初の共演というわけね。がんばりましょう」

言葉はおだやかだが冷や汗を流す亜弓。
偶然にも急遽ライバル同士の競演である。

演出家の大田先生が夢宴桜のあらすじと千絵の役柄を説明。
千絵の出番は一幕3場と4場、二幕の5場。
開演は6時半。
あと45分でマヤはセリフを覚え、
衣装に着替え、メイクをして舞台に立たなければならない。
台本を必死に読み始めるマヤ。

そんなマヤを見ながら楽屋がざわつく。
そしてマヤの実力と評判が次々と噂されるのだった。

  • 無茶だこれだけの時間で。
  • あの子一体何者だ?
  • 往年の大女優・月影千草があの演劇界の幻の名作「紅天女」候補として育てている。
  • 全日本演劇コンクール東京大会では、天才・姫川亜弓と同じく「たけくらべ」の美登利を演じて同位入賞。
  • 全国大会では他の役者が出られなかったにもかかわらず1時間45分一人で演じきった
  • 出場規定に反したため、入賞はならなかったが、一般投票部門で一位になった。
  • 今話題の地下劇場で人形役をやっている
  • 正月にやった東洋劇場の「嵐ヶ丘」にも出ていた。

と次々とマヤの伝説と経歴と武勇伝を語る共演者たち。
読者のためにもおさらいをしてくれる。
狭い演劇界、マヤは有名人になりつつある。

そのとき楽屋の黒電話がけたたましく鳴った。
しかし電話機の隣に座っているマヤは全く動じない。

「それにしてもすごい集中力だわ。
 あの子電話の音が耳に入っていないのよ・・・」

鳴り続ける電話のベル。その真横で台本を読み続けるマヤ。
その光景を驚きながら見ている共演者たち。
もうええから誰か電話取れ。

開演30分前。
相変わらず楽屋では台本を読み続けているマヤと
その様子を見ている共演者たち。

「知ってる?あの子舞台あらしってあだ名があるそうよ。」
「舞台あらし!?」

そう噂するのは明らかに邪悪な顔をした女優・安っちゃんと、
さえなさそうな俳優・文ちゃんの二人である。

今回大都芸能の肝入りで看板役者を集めたこの「夢宴桜」
この邪悪&さえないコンビも、大都芸能の看板役者なのだろうか。

そしてガラスの仮面あるあるともいうべき、

「舞台の上で食うか食われるかの勝負」が始まる。

「私たち下手すると食われそうね」
「飛び入りのあんな子に俺たちの舞台を荒らされるなんてまっぴらだ。」
「舞台あらしと呼ばれるあの子を私たちが任してやったら面白いでしょうね。」
「え!?」
「あの子の出番を私たちで潰してやるのよ。
 あの子に食われる前に私たちが食ってやるの!」
「そんな方法あるのか?」
「台本・・・あの子が覚えている台本が
 もし途中で別のものとすり替わったら???」

自分たちが目立つためには、舞台全体が失敗しようが関係ないという、
ほんま演劇界はこんなやつしかおらんのか。

そしてマヤは台本読みを中断させられ、
安っちゃんに無理矢理メイク室に連れて行かれ、
その隙に文ちゃんが台本をすり替えたのだった。

しかし北島マヤ。
ただ偶然代役になったにもかかわらず、ひどい嫌われようである。
逆に感謝されても不思議ではない状況なのだが、
数々の伝説や舞台あらしの異名が先行し、
次々と罠と刺客を差し向けられる運命にある。

しかしそんなマヤを認め、マヤを救うのは、
マヤの実力を最も知る姫川亜弓なのであった。

つづく。

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第9巻・舞台あらし(3)