【ネタバレ注意】ガラスの仮面第13巻その⑦【愛してるだと・・・11も年下の】

      2018/01/12

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MBA大河ドラマ「天の輝き」はついにクランクイン。
舞台とは異なり、ストーリーが順逆になり、
気分が乗り切る前にカットがかかるTVの撮影ながらも、
マヤは徐々に頭角を現して行く。

声の出し方や表情に戸惑いながらも、
芝居の本質、田沼沙都子の本質を見事に捉え、
スタッフや共演者の高評価を次第に得て行くあたりはさすが。
小手先のテクニックにこだわらず、
大元のキャラクターの性格や本質を見つめるあたりは
姫川亜弓さんには是非とも見習っていただきたい。

そんな中撮影現場に見学客が現れた。
彼の名は里美茂。
青春ドラマの主役で人気の若手No.1スターである。
第6話からの登場に先立ちスタジオを訪れたのだが、
明るく気さくな彼の周りにはいつも人がたくさん。
スタッフや記者にも好かれているという完璧超人である。

「君すごいね!アカデミー助演女優賞だって?」

初対面のマヤにも分け隔てない。
スターにも関わらず気取ったところがなく、
サインにも笑顔で応じ、周りを明るくさせる。
この辺りは陰で姑息な手を弄する、仕事の鬼にも見習っていただきたい。

分刻みのスケジュールのマヤ。
撮影が終わると沙都子の扮装のまま大都芸能へ。

「水城さん、大都芸能の事務所へ行くのにどうして沙都子の扮装をして行くの?」

「ついてくればわかります。」

大都芸能にはマスコミが。
記者会見の準備がされている。
そして記者会見会場に現れたのは姫川亜弓。
ボロボロの服を身にまとったすごい服装である。

「亜弓さん!」

「お久しぶり・・・」

「亜弓さん、その格好は?」

さっそく記者から質問が飛ぶ。

「春より帝都テレビで始まる新番組『虹の記憶』の第一回目の扮装です。」

沙都子の扮装をしたマヤ同様、新番組の登場人物の扮装で現れた亜弓であった。
いかなる役なのか?

  • サスペンスロマンスの主役
  • ある事件のため一切の記憶をなくしてしまう少女の役
  • 作り上げられた記憶を受け入れ生きていこうとするが、なくしてしまった記憶の中で一つ意識に残っていることがある。
  • それを探るうち、サスペンスの中に引き込まれて行くという役

とまあ、なかなか面白そうなストーリーであり魅力的な役どころ。
記憶喪失の人は服がボロボロというのはもはや定番である。

そして夜8時からは「天の輝き」、
夜9時からは「虹の記憶」。

紅天女を争う北島マヤと姫川亜弓が同時期にテレビ出演。
注目されている二人にお茶の間も注目というわけである。

「くらべられる・・・亜弓さんと・・・
 テレビの中で・・・日本中の人たちに・・・」

奇跡の人では克服したかに見えた亜弓へのコンプレックスはまだぬぐいきれていないようである。

「ひどい・・・いくら大都芸能の宣伝になるからって・・・
 速水真澄・・・嬉しいでしょ!あたしがさっそく大都芸能の宣伝になって!」

心の中でつぶやきながら速水真澄を睨みつけるマヤ。
しかし速水真澄は目をそらすと会場を去って言った。
異変を感じるマヤ。
そして目ざとい水城さん。

「愛してるだと・・・11も年下の・・・(以下同文)

大都芸能格好の宣伝の場にも関わらず、
しきり段取りは部下に任せ、
若社長はうじうじと去って行くのだった。
それとも先日水城さんにネチネチとやられ、
暴力を働いてしまったことを悔いているのあろうか。

こんな愉快な若社長率いる大都芸能。
看板女優にして紅天女候補の二人。
春の新番組で競演である。

つづく。

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第13巻・華やかな迷路(1)