【ネタバレ注意】ガラスの仮面第18巻その①【一人芝居・・・!】

      2018/12/15

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一ツ星学園。
マヤが学校に来ると早速注目&陰口の的だ。
そんなに長いこと学校に来ていなかったのだろうか。

衆目も気にせず開き直ったマヤは演劇部に入部を希望。

「おあいにくね。途中からの入部は許可してないのよ。
 それにあなた、今はともかくテレビや映画に出てたでしょ。
 芸能人の入部は校則で禁じられているのよ。
 プロはお断り。」

ちなみにこの演劇部はマヤとともに「奇跡の人」ヘレン役を競った
金谷英実さんが在籍していた演劇部であろうか。
学生演劇界注目のスターにして鬼婆芸人。
彼女はオーディションを受けてプロになろうとしていたわけだが、
その逆はダメということなのか。よくわからん。

他に道を探しにいくマヤ。
構内の廊下の曲がり角で、分厚いメガネをかけた女子生徒と激突。

「ごめんなさい」
「いえあたしこそ。これあなたの本?」
「そうよ読むのに夢中になっていて気がつかなかったの。ごめんなさい。」

彼女は図書委員の草木広子。
読んでいた本は「女海賊ビアンカ」

400年昔、エーゲ海を荒らし回っていた海賊船がつかまったとき、
甲板の上の裁判中、男のなりをした女が一人混じっていた。
呼び名はニコロ、本名はビアンカ・カスターニ。
元は大貴族のお姫様だった彼女がなぜ海賊になっていたのか、
彼女の告白の記録の
恋あり、陰謀あり、冒険ありの
波乱万丈の物語である。

さっそく興味津々のマヤ。
草木さんにあらすじを詳しく聞かせてもらう。
というかまず読め。

「女海賊ビアンカ・・・素敵な話だったな。
 いつか演じて見たいなこんな役・・・」

口頭で素敵な話であることが伝わるほど、
マヤの理解力が優れているのか、
草木さんの話芸が優れているのか、
それとも断片的でも素敵な話なのか。

さっそくテンション上がったマヤは河原で一人芝居の稽古。
一人稽古の難しさにつまづくと、
遊んでいた子供達を仲間に加え、
パントマイムクイズを始めたのだった。

「お姉ちゃんがこれから黙ったまま色々動作するから
 何をしてるところかあててみてちょうだい!」

こんな地味な遊びに興じる小学生もややおかしい。
さっそくその噂は月影先生の耳へ。

「そう子供達を相手にパントマイムを・・・
 マヤはいい指導者を探し出したものね。
 子供達に分からせるのは難しいわ。
 それだけに子供にわかるってことは誰にでもわかるってこと。
 パントマイムをやる上で一番重要なことよ。
 これからのあの子が楽しみになってきたわ。」

どうやら早速汚名返上の答えに近づいたようである。

 

そして一ツ星学園は学園祭の時期を迎えようとしていた。
執行部へは様々な催しや展示の申し込みと場所取りが殺到していた。
演劇部は講堂を一時間半かりて舞台をやる様子。

「学園祭か・・・
 いいなあたしもなんかできればいいのにな。
 たった一人じゃお芝居もできないし・・・」

たった一人で全国大会に出て大好評を博した過去はなかったことになっているのか。
するとタイミングよく図書委員の草木広子さんが。

「そうだ!この本おもしろがってたわね。
 貸してあげる。あたしもう読んじゃったから」

「ありがとう」

すでにあらすじを説明した本を貸すという鬼畜。
推理小説やったらブチ切れられて当然であるが。

「女海賊ビアンカ・・・
 やってみたいなこんな役・・・
 これ脚本になってるといいのになあ。
 だめね。脚本になってたって私一人じゃなにもできないわ。」

演劇への情熱は高まるが打つ手がないマヤ。
しかし今回は次々と都合よくいろいろなことが起こる。

「おーいそこの!
 ちょっと手伝ってくれる?」

いきなり男子生徒に呼ばれたマヤ。
どうやら学園祭があるので何年も使われていない体育倉庫を整理することになったらしい。

マヤが体育倉庫を除くと中はガラクタばっかり。
しかし一人遊びの天才マヤは、
埃まみれの跳び箱で一人芝居を始める。

「平均台は、危険な丸木橋や海賊船の手すりにもなるわ。」

さっそく女海賊ビアンカの舞台装置を考証中。
そして跳び箱に乗り移るとさっき借りたばかりの
女海賊ビアンカの一節を即興芝居。

「お集まりの皆さん!
 私は男の身なりをしてはいますが実は女なのです。
 本名はビアンカ・カスターニ!」

あらすじを聞いただけで、まだろくに読んですらない本の一場面を演じる。
まさに天才である。

そして芝居の天才、一人遊びの天才は
体育倉庫ないのガラクタに目をつけ始めた。

「このがらくた・・・使えないかしらお芝居に!
 そうよこれ、馬の代わりになるわ・・・
 お城の石垣にも周辺の岩にも・・・
 使える・・・この中のもの全部!
 お芝居に使える・・・!
 女海賊ビアンカ・・・!
 ビアンカの告白・・・
 パントマイム・・・一人芝居・・・
 一人芝居・・・!一人芝居・・・!
 女海賊ビアンカ・・・!
 たった一人で・・・?」

とんでもないことを思いついたのか、
「一人芝居・・・」を3回も言ってしまった。

「演ろう!お芝居しよう!
 脚本も舞台もきっとなんとかなるわ!
 探しても道が見つからなければ
 自分で道を作ればいいんだ!
 一人でだってお芝居ができる!」

体育倉庫の片隅にあったフェンシングの武器を手にするマヤ。

「お芝居ができる・・・!
 たった一人でも・・・女海賊ビアンカ・・・!」

 

というわけで今回は、再起を期すマヤの元に
次々と都合よく人物や場所が舞い込んでくる話である。

演劇部への入部は断られたものの、
タイミングよく図書委員の草木広子さんと激突、
彼女と友達になり、そしてそれ以上に重要なことに
「女海賊ビアンカ」と出会った。

さらにはタイミングよく体育倉庫を見つけ、
その中でガラクタに触れるうちに、
お芝居に使えることを考え、
そして女海賊ビアンカを一人で演じる決意をする。
ここまで約20ページ。

あまりにも都合とタイミングが良すぎて
突っ込みたくもなるが、
得てしてこんなものなのかもしれない。

「道がなければ自分で道を作ればいい。」

マヤの名言であるが、
本気で動いていれば求めていれば
自ずと局面は都合よくタイミングよく周りだし、
人や場所や物との出会いもうまくいくのかもしれない。
ひょっとしたら、自分が気づいていないだけで、
周りには自分にとってラッキーな出会いがたくさんあふれていて
自分が気づいていない、動いていないだけなのかもしれないと
おっさんちょっと反省した。

しかし、体育倉庫でも芝居ができることに気がついたマヤの決意は

「女海賊ビアンカ・・・一人芝居・・・!」

出し物はええとして、一人でやること即決。
せめて仲間を探そうとか集めようとか思わなかったのだろうか。
そこのあたりはあまり求めていなかったのであろうか。

つづく。

 - あらすじ・ネタバレ注意, 第18巻・100万の虹(1)