【歴史・組織】大都芸能についての考察【速水親子】

      2018/06/21

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こんにちは管理人です。
今回はガラスの仮面の登場人物に大きな影響を及ぼす
「大都芸能」についてです。

大都芸能といえば劇中において
仕事の鬼こと速水真澄率いる日本屈指の芸能プロダクション。
紅天女を目指す北島マヤや姫川亜弓と密接に関わっているだけでなく、
月影千草とは速水真澄の父の代からの因縁があります。
今回はそんな大都芸能の歴史や事業、その特徴について考えてみました。

大都芸能の歴史

大都芸能の創業者は速水真澄の父、速水英介。
裸一貫から事業を立ち上げた彼は、芸能とは無縁の運輸業を営んでいました。
しかし月影千草主演の「紅天女」を観劇したことでその魅力の虜となり、
「紅天女」を自らの手で上演するべく大都芸能を起業します。

例えるならアイドルファンが、お目当のアイドルを自分のものにするため、
劇場に通うとか熱烈にアプローチするのではなく、
自らアイドルの公演をプロデュースするために会社を立ち上げるという、
究極のアイドルファン的な思想です。

そして月影千草ならびに「紅天女」を上演する月光座を援助するのですが、
上演権が譲られないとわかると、反社会勢力を用いて月光座を圧迫、
月光座の主宰にして「紅天女」の作家の尾崎一蓮を自殺に追い込みます。
月影千草は顔面を負傷して行方不明となり、
速水英介も彼女を追う道中の自動車事故で足を負傷し、
会長となって現役を退き、息子の速水真澄が実質のTOPとして事業を引き継いでいます。

大都芸能の事業

大都芸能の事業は多岐に渡ります。
大別すると

  1. タレントや俳優、歌手といった芸能人の養成並びにマネージメント
  2. 演劇、映画、音楽の企画制作とその興行
  3. 不動産事業、劇場、その他施設の経営
  4. 版権事業

といったところでしょうか。

タレントや俳優、歌手といった芸能人の養成並びにマネージメント

こちらについては言わずもがな。
紅天女候補の姫川亜弓を擁し、
もう一人の紅天女候補の北島マヤも一時期在籍。
劇中では明確に言及されていませんが、
姫川亜弓の母・姫川歌子も大都芸能の公演に多数出演していることから
大都芸能の所属と推測されます。

下部組織として劇団オンディーヌを抱えており、
優秀な劇団員は抜擢されます。
速水真澄自らタレントをプロデュースすることもあり、
マヤが大都芸能に所属した際にはTV・映画・CMなどのクロスメディア戦略で
マヤをスターとして売り出すことに成功しています。

また大都芸能所属の歌手が数々の賞を受賞しているらしい描写もあり、
俳優だけでなく芸事全般にわたるマネジメント事業を行なっています。

演劇、映画、音楽の企画制作とその興行

大都芸能はタレントを育成輩出するだけでなく、自ら興行を手がけています。
創業の経緯もあるのでしょうが、中でも演劇への力の入れようはハンパありません。
多くの演劇を主催し、大都芸能の俳優を出演させ、
興行を成功させ、そして役者を育成する。
劇場も連日満員となり、演劇界においては理想的な事業を展開しています。

不動産事業、劇場、その他施設の経営

劇場も自ら経営しています。
劇場には速水真澄自ら足を運び視察。
さらに渋谷にオープンした大都新ビルは劇場だけでなく、
ショッピングモールやレストラン街を含む大型商業施設であり、
劇場としてだけでなく、不動産事業も手広く手がけていることが伺えます。

版権事業

こちらについては、具体的に描写はありませんが、
速水親子は「紅天女の単独上演権の譲渡」に強くこだわっており、
版権事業についても力を入れていることが伺えます。

大都芸能の特徴

演劇の比重が大きい

大都芸能の特徴は上記でも触れましたが、
総合芸能商社ながらも、演劇への比重が大きいといえます。
俳優の育成、マネジメント、演劇の興行、劇場の経営と
演劇に必要なものをワンストックで取り揃えています。

能力主義の徹底

大都芸能は極めて能力主義の徹底がなされている企業であることが伺えます。
中でも速水英介が後継者に速水真澄を選んだことがその証左でしょう。

また、演劇活動においても無名でも実力のある演劇者を育成するという姿勢が徹底しており、
「奇跡の人」において、主役候補の選定は速水真澄自ら陣頭指揮を取り、
有名無名問わず、実力のある俳優選びを条件に掲げます。
その結果、有名かつ実力者の姫川亜弓だけでなく、
全く無名ながら地下劇場で評判となっていた北島マヤをヘレン役に抜擢。

また、地下劇場や野外劇場で結果を出した劇団つきかげや一角獣のメンバーに対しても、
大都芸能のサポートを約束しており、しがらみにとらわれない柔軟な姿勢が感じられます。

反社会的勢力との癒着、反社会的行為など

負の点としては反社会的な体制が挙げられます。
時代もあるのでしょうが、速水英介の時代には
露骨な暴力団による嫌がらせで月光座を圧迫、
尾崎一蓮を自殺に追いやっています。

速水真澄の時代になってからは、露骨な団体との癒着は見られないものの、
全日本演劇コンクールにおいては劇団つきかげへの妨害工作を行い、
また「紅天女の復活」に命をかける月影千草を妨害し、
おかげで月影先生は何度か死にかけています。

また速水真澄を見ていると、
何かしらの情報を得ると、先回りし、
圧力をかけて潰す、
金銭や利得を用いて懐柔する、
といった行動がよく見られます。

前述の月影先生への妨害工作のみならず、
大都芸能と利害関係にある芸能プロダクションに圧力をかけ、
マヤを引き抜こうとする三流芸能プロは一喝で追い払い、
マヤを潰そうとするベテラン俳優には大役をキャスティングすることで味方につけるなど、
「THE 芸能界」ともいうべき圧力団体でもあります。

またそうした他社の動きを探るべく、スパイを雇っている形跡もあり、
法律スレスレの企業活動を行なっている可能性が非常に高いといえます。

トップダウン型経営の弊害

速水真澄の日常は非常に多大な決裁権を握っており、
彼は印鑑を求める部下や、決断を求める部下の電話に囲まれています。
つまりはワンマンかつトップダウン型の経営であることは否めません。

速水氏自身は、前述のような圧力活動においては非常に機敏であるものの、
大局においては失敗することもあり、
中でも北島マヤのスキャンダルを未然に防げなかったことと、
紅天女の上演権を演劇協会預かりにしてしまったことは大きな失点といえます。

彼の周りには優秀なブレーンはおらず、
初期にはお目付役の「朝倉のじい」なる人物が、
そして彼と入れ替わりに秘書の水城さんが登場します。

水城さんは非常に優秀な人物ではあるのですが
その言動においては目的が不明な点も多々あり、
企業経営者に対する指導者としては不十分であり、
また彼女にそれを求めるのも酷です。

つまり大都芸能の経営は速水真澄に委ねられており、
彼のメンタルが不安定になると会社も不安定になるという
非常に危険な状態であることは否めません。

まとめ

以上、今回は大都芸能についての考察をまとめました。
非常にうろ覚えな部分もあるので、
順次追記していきたいと思います。

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