ガラスの仮面のおっさん

アラフォーのおっさんがガラスの仮面を読んで聞かせる

「夜叉姫物語」ガラスの仮面・劇中作品データ

   

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出演:
夜叉姫 姫川亜弓
乞食の娘・トキ 北島マヤ

劇場:大都劇場

あらすじ

夜叉姫とあだ名される玉姫は冷酷無慈悲と思われていたが
実は優しく清らかな人物であった。
おらぁトキだ。

というわけで本編の全貌は不明。
時代劇であるらしいことくらいしかわからない。

村の子供達に追われて石をぶつけられていた乞食の親子が
通りかかった玉姫にまんじゅうを恵んでもらうというシーンがマヤの出番である。

北島マヤ、最後の舞台

母の死とスキャンダルから完全に演技ができなくなり自信を喪失したマヤ。
いく先々の舞台で失敗。
しかし速水真澄は契約を理由にマヤの脱落を許さない。
ついにマヤは大都芸能から逃亡。
二ヶ月ほどどこかの保育園に身を隠していたが発見される。

速水邸に監禁されたマヤはハンストを決行。
さすがの速水真澄も折れ、
「夜叉姫物語」の出演を最後に大都芸能から解放する約束をしたのだった。

大丈夫か?大都芸能

急遽代役出演が決まったマヤ。
これが最後の舞台と心に誓い板の上に立つ。

しかしマヤを快く思わない端役ども。
マヤを困らすために、
石をぶつけるシーンでは作り物でなく本物の石を投げ、
マヤは額から流血。
さらには夜叉姫に恵んでもらうまんじゅうをすり替え
かの有名な泥まんじゅうを用意したのだった。

控えめに言って傷害事件である。
大都芸能のお膝元とも言うべき大都劇場の舞台において、
ワンマン若社長のお気に入りの女優を手にかけると言う暴挙。
しかも舞台全体が失敗してでもマヤに嫌がらせをするという履き違えたメンタリティ。
そんな役者が出演している大都芸能の舞台がとても心配になる。

おらぁトキだ!

しかし流石のマヤ。
しばしなりを潜めていた才能が復活。
本能で芝居を続けると、泥まんじゅうを見事に食べたのだった。

「おらぁトキだ!」

という心の叫び、そしてジャリジャリという異音とともに。

舞台はつつがなく?終了。
終演後泥を吐き終えたマヤの体にはまだトキの感情が残る。
そして忘れかけていた芝居の楽しさと演劇への情熱が蘇って来たのだった。

さらに終演後のロビーでは、主演を務めた姫川亜弓が

「待ってるわよ」

とマヤに一言。
自分を信じてくれた亜弓に感激したマヤは
彼女の後を追いかける決心をしたのだった。

マヤの才能と実力が証明され、
そしてマヤの情熱が復活した舞台であった。

そして無事大都芸能との契約は解除。
マヤは仲間のまつアパートへ帰って行ったのだった。

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